オール電化について、メリット・デメリット、電気代を節約するポイントについて解説
オール電化住宅とは、ご家庭で必要となるすべてのエネルギーを電気でまかなっている住宅のこと
一般的なご家庭では、お風呂やキッチン・暖房でガス(都市ガス・プロパンガス)を使用している場合がほとんどです。
しかし、オール電化住宅ではガスを使用せず、すべて電気エネルギーで対応します。
そのため、IHクッキングヒーターやエコキュート、蓄熱ヒーター、床暖房などを使用することになります。
オール電化住宅のメリット
光熱費を節約できる可能性がある
一般的な住宅であれば、電気・ガスそれぞれの基本料金を支払う必要があります。
しかし、オール電化住宅では電気代の基本料金のみになりますので、上手にやりくりすることで光熱費を抑えられる可能性があります。
ガスや火の事故が起こりにくい
オール電化住宅の大きなメリットのひとつが「安全性」です。
ガスを使用しないため、火事やガス漏れ・ガス爆発などのリスクを減らすことができます。
近年、共働きのご家庭が増えており、日中にお子様だけで留守番しなければならないこともあるでしょう。
また、介護などでご高齢のご家族と同居することもあり得ます。
オール電化住宅であれば、火を使うことなくご高齢者やお子様も安心して生活することができます。
キッチン周りのお手入れがしやすい
オール電化住宅では、コンロを使用せずIHクッキングヒーターで料理を行います。
IHクッキングヒーターは広く普及し、一般のご家庭に設置されていたり、持ち運びが可能なものも出ていたりしていますので、使用されたことがある方もいらっしゃるでしょう。
IHクッキングヒーターは、コンロのように凹凸が少ないためお手入れが簡単です。
サッと拭くだけできれいなキッチンを維持できますので、忙しい奥様方の強い味方になってくれます。
災害時に復旧が早い可能性がある
地震や台風・大雨などの災害で被災し、ライフラインが止まってしまうこともあります。
電気の復旧は、水道やガスと比べて早い傾向にあります。
東日本大震災では、被災から3日後には電気はおよそ80%、8日後には94%が復旧しました。
一方、都市ガスはガス管から漏れていても目視では確認できないため、安全確認・復旧までに時間がかかってしまうのです。
浸水被害などの影響さえなければ、オール電化住宅であれば早めに復旧する可能性があるといえます。
またエコキュート・電気温水器で、ある程度の水も貯水できますので非常用水として使うことができます。
オール電化住宅のデメリット
停電時にすべての機能が停止してしまう可能性がある
オール電化の最大のデメリットは、災害などで停電した時にすべての機能が停止してしまう可能性があることです。
特に冬場は部屋を暖める手段がなくなってしまいます。
停電対策として電気の復旧までの代替手段を準備しておく必要があります。
初期費用がかかる
IHクッキングヒーターやエコキュートは、導入費用が高額です。
初期費用はかかりますが、その後光熱費を節約できるなどのメリットがありますので、トータルで検討するとよいでしょう。
直火調理ができない、調理器具に制限がある
IHクッキングヒーターでは、ガスを使用しないので直火調理はできません。
直火調理にこだわりがある方には、IHクッキングヒーターは不向きといえるでしょう。
また、IHクッキングヒーターで対応できる調理器具には制限があります。
手持ちのIH対応でない調理器具は、買い替えが必要となります。